経済性

イニシャルコスト

国土交通省の積算基準、労務単価基準額などに基づいた各種管材との複合単価比較の一例を以下に示します。このように建築設備においてステンレス配管システムを採用することにより、初期投資段階でコストダウンを計れることが期待出来ます。

出典:『公共工事建築工事標準単価積算基準(H28年12月版)』 『公共工事設計労務単価(H29年3月)』 『月刊 積算資料(H29年2月)』

ライフサイクルコスト

建築設備配管の材料選定は、つい初期投資のみで考えられがちでしたが、昨今では、建築物全体の長寿命化とともにトータルコストの縮減・平準化や長期的視点に立った老朽化対策の推進等、即ちライフサイクルコストを重視する傾向が強まってきております。
耐久性に優れ長寿命化が期待出来るステンレス配管システムは、このライフサイクルコストの観点においても、他の配管材料より経済的な材料であると言えます。

またステンレス協会では、明治大学殿、ニッケル協会殿、日本バルブ工業会殿と共同で、国土交通省の住宅・建築関連先導技術開発事業の一環として、平成19年度から21年度までの3年間にわたり、『超高耐久オールステンレス共用部配管システムに関する技術開発』(委員長:明治大学理工学部 坂上恭助教授)に取り組みました。
この技術開発において、集合住宅をモデルに、長寿命なステンレス配管システムのライフサイクルコスト(LCC)の評価の検討をライフサイクルCO2(LCCO2)評価の検討とともに行いました。その検討内容については、報告書・レポート(技術報告)の『オールステンレス配管システムのLCC等評価』をご参照下さい。