作品カテゴリー:建築・土木部材
本庄川津波対策水門
株式会社丸島アクアシステム
選考理由

 本庄川水門は南海トラフ地震による津波対策として設置された扉体面積が200㎡を超える大型の水門であり、扉体の主部材には全て二相ステンレス鋼が採用されています。
 高強度素材の特徴を生かしシンプルな桁構造を実現しており、重量も同寸法の従来型ステンレス製との比較で約2割の軽量化を達成しています。
 丸島アクアシステムの持つ東日本大震災で培った様々な技術が全て投入されており、素材以外にも支圧板から門柱への水圧伝達構造を最適化するサーニットゲートの採用やJアラートと連動した遠隔操作による開閉システムなどの特徴があります。
 通常は普通鋼製とするケースが多かった付属設備も、全てステンレス鋼製として再塗装などのメンテナンスを回避、さびで機能を失うことが無く、『いざと言う時に確実に動作する』点に最大限配慮されています。

使用鋼種:SUS323L、SUS821L1
使用量等:145,000㎏
推薦会社:日鉄ステンレス株式会社