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作品カテゴリー:建築・土木部材 |
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上平井水門 |
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株式会社IHIインフラ建設 |
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選考理由
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上平井水門は、東京23区東部を流れる綾瀬川と中川の合流地点に立地する都で最大規模の高潮対策水門です。建設から50年以上が経過しており、老朽化が進み耐震性能も低下した事からリフレッシュ工事が進められました。住宅密集地に隣接しており、将来の再塗装工事の実行調整が特に難しくなると予想される事から、総ステンレス製の門扉で全面更新されました。将来の耐水塗装工事の削減など、水門のライフサイクルコストや環境負荷の低減の観点から発注者側のメリットも大きくなっています。
4つある扉体の大きさは幅30メートル、高さは11.1メートルで、パイプフィレンデールと呼ばれる日本で唯一、世界的にも珍しい構造形式を有しますが、IHIインフラ建設が有する大径管の裏波溶接技術など、ミリ単位の高精度な製作および施工技術により実現されています。
扉体の素材に二相ステンレス鋼を採用する事で、高強度と高耐食による水門機能の向上と、維持・運用費用の低減を同時に実現していますが、特に、高強度を活かして門扉開口部の高さを平均で2メートル拡大した事で、船舶運行時の余裕が生まれて河川舟運の安全性や利便性も向上しています。
世界的に見ても類例の無いスケールのステンレス鋼土木構造物として、worldstainless Awards のGold Medalを受賞するなど海外でも高い評価を受けており、日本の誇る優れた土木技術の象徴として、海外からも視察者が多数訪れています。
上平井水門の曲線を多用した優美な外観は、景観性にも優れているため、葛飾区のランドマークとして地域住民にも大変親しまれています。更に、施設の管理棟の中の防災コーナーには縮尺模型が展示され、地元の小・中学生の社会見学の定番コースとなっており、訪問する多くの人々にステンレス鋼製の構造物の魅力を発信し続けています。 |
使用鋼種:SUS323L他 |
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使用量等:886,000kgg |
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推薦会社:日鉄ステンレス株式会社 |
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