作品カテゴリー:建築・土木部材
国立競技場(屋根)
三晃金属工業株式会社
 
 
選考理由
 国立競技場は、100年後を見据えた高品質かつ長寿命の施設として設計されました。その設計思想を実現するため、屋根面の防水仕上げ材に熱伸縮が小さく高耐食のフェライト系ステンレス鋼(SUS445J2)を母材とする塗装ステンレス鋼板を選定しました。
 塗装には、日射による屋根面の温度上昇を抑制するためプレコート鋼板として最高レベルの高白色・高耐久のフッ素樹脂塗料を使用した仕上げとしました。施工においては、ステンレス屋根面を構成する「ステンレス防水工法」の溶接方法を最適化し、素材ロス削減、工期短縮を実現しました。
 自然と調和する長寿命施設の模範となる国立競技場にステンレスが採用されたことは今後のステンレス需要貢献にも意義があります。
使用鋼種:SUS445J2 (フッ素樹脂塗装仕上)
使用量等:約 120,000kg  
推薦会社:日鉄ステンレス株式会社