作品カテゴリー:建材・土木部材 |
一般住宅用ステンレス折板屋根 |
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積水化学工業㈱
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選考理由 鉄骨系プレハブ住宅「セキスイハイム」の主力商品である「パルフェシリーズ」は構造体、屋根、壁など総合的にLCC(ライフサイクルコスト)が優れることを基本設計として、高耐久性住宅を提案している。
屋根材は従来から塩ビ鋼板が主流であるが、ステンレスをオプション仕様として採用し、一般戸建住宅用の高級ステンレス建材の新規需要を開発した。
現在はLCCの観点からステンレスが選択される割合も高くなってきており、ステンレスの需要拡大に貢献するとともに、LCCという考え方を一つの文化として定着させた功績も大きい。 |
使用鋼種:SUS445J1 |
使用量等:700kg/棟 |
推薦会社:日新製鋼㈱ |
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作品カテゴリー:建材・土木部材 |
汐留ペデストリアンデッキ ステンレス防風板・階段高欄支柱 |
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積水樹脂㈱/リンタツ㈱
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選考理由 本物件は立地条件から風圧対策と軽量化、塩害による耐銹性が要求される。
この支柱に、SUS304の約2倍の孔食指数を持ち高強度・高耐食性を有するSUS329J4Lを採用することで、板厚をスケールダウンすることができ、軽量化が可能となった。
これまで、SUS329J4Lの用途は厳しい水質で使用される受水槽の気相部、海水熱交換等の厳しい腐食環境での使用に限られていたが、本物件での実績は塩害地域での景観材料・高強度部材用として新たな需要分野を開拓した点で優れた作品となっている。 |
使用鋼種:SUS329J4L |
使用量等:40トン |
推薦会社:日本金属工業㈱ |
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作品カテゴリー:建材・土木部材 |
埼玉県立武道館 |
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㈱松田平田設計
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選考理由 この武道館屋根架構は木造であるため、屋根材は軽量化を図るためにステンレスの金属屋根が採用され、耐候性に優れ、経年劣化による葺き替えの必要がなく、長寿命な建物となっている。
意匠の面では、軽量化を図るために和瓦モチーフとしたステンレス製の金属瓦を考案した。0.6mmの薄いニッケルクラッドステンレスが、薄板の素材感を活かせる大きさで、一枚づつユニット化している。水平面方向の緩やかなむくりを、縦のスリットにより吸収し、ふくらみのあるシャープな大屋根としている。
色調は、太陽光の変化とともに酸化皮膜面が、濃いグレーから深い緑に変化し、武道館にふさわしい外観を演出し、今後のステンレスの需要喚起と、長寿命建築に貢献する。 |
使用鋼種:ニッケルクラッドステンレス鋼 |
使用量等:70トン |
推薦会社:日本金属工業㈱ |
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作品カテゴリー:製品 |
A'PEX DPF SYSTEM(ディーゼル車粒子物質減少装置) |
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㈱アペックス
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選考理由 DPFとは「デーゼル・パティキュレート・フィルター」の略で、ディーゼル車から排出される粒子状物質(PM)を減少させる装置である。東京都などの八都県市ではH15年から排出ガス規制を実施しているが、本製品はわが国初のDPF装置として指定第1号に認定された。
耐熱性、溶接性に優れたステンレス鋼板を部品の約90%に使用することで、自動車実装に必要な小型・軽量化を実現し、高いPM捕集効率を有するセラミック・フィルターとの組合せで高い完全燃焼再生方式を可能にした。
また、首都圏を走行するディーゼル車の装着促進により、わが国の大気環境改善に大きく貢献した。
いち早く耐熱ステンレスを採用し、他社にもステンレスの採用を促した功績も大きい。 |
使用鋼種:UNS S30815改良鋼、他 |
使用量等:35kg/個 |
推薦会社:日新製鋼㈱ |
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作品カテゴリー:製品 |
家庭用電気井戸ポンプ |
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日立ホーム&ライフソリューション㈱
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選考理由 本製品は、オーステナイト系ステンレス鋼板製品の中で最も軟質で加工硬化の低い極軟質ステンレス鋼板(SUSXM7改良鋼)に、新たに開発した非脱膜型の表面処理を施し、金属製圧力タンクのステンレス化に初めて成功したものである。
この表面処理ステンレス鋼板を用いたステンレスタンクを採用することによって、製造コスト低減 、軽量化、タンクの塗装省略、タンク外面の耐食性の向上、清潔感の向上等の優れたメリットを有している。
この極軟質表面処理ステンレス鋼板は、本製品のみでなく外観が要求される他用途の深絞り製品にも適用可能であり、ステンレスの新規用途開発に貢献した。 |
使用鋼種:SUSX7改良鋼/非脱膜潤滑皮膜処理 |
使用量等:4.2kg/個 |
推薦会社:日新製鋼㈱ |
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作品カテゴリー:機能性部材 |
ヘルド、オサ羽 |
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㈱木地リード
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右側:ヘルド組上げ、左側:ヘルド単体 |
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上部:オサ、下部:オサ羽 |
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選考理由 ヘルド、オサ羽とは織機のパーツである。
ヘルド材に20Cr-6.5Niのばね用ステンレスを採用することによって、さびに強く、また糸摩耗に対しても強く、また精度を有する部材が製造可能であり、ヘルド材には最適の鋼種であり、今までの問題を一挙に解決することが可能となった。
また、オサ羽材においても、特殊な織物(ガラス繊維)はSUS420J2、一般の織物はSUS301、430が使用されていたが、耐摩耗性のある材料が前々から要求されており、ここにきて高速運転、糸種により耐久性が更に必要となり、20Cr-6.5Niのばね用ステンレスの採用によりこれらの要求を満たしたことで、現在需要を増加させている。 |
使用鋼種:独自鋼種/主化学成分 20Cr-6.5Ni |
使用量等:6g/個(ヘルド 10000個・オサ羽 4000羽/機) |
推薦会社:ー |
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作品カテゴリー:機能性部材 |
ステンレス管型ファイバユニット |
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日本金属㈱
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選考理由 従来のOPGW(光複合架空地線)構造では光ファイバの収納にアルミ管を使用していたが、ステンレス管の構造に変更することで、より信頼性の高いステンレス管型OPGWの製品化を実現した。
ステンレス管はアルミ管に比べ圧潰特性に優れるため、薄肉にすることができ、光ファイバの高密度化が可能となり、同一の光ファイバ心数であれば、細径化も可能である。
このステンレス管型OPGWの主要構成部材のステンレス管型光ファイバユニットは、国内外の電線メーカーに納入されている。
これらの製品は世界各国へ輸出され、今後も数量の増加が見込まれ、ステンレスの新規需要拡大に貢献した |
使用鋼種:SUS304 |
使用量等:実績累計 163トン |
推薦会社:ー |
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作品カテゴリー:機能性部材 |
外断熱施工部材用ステンレス角パイプ |
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新家工業㈱/㈱日本省エネ建築物理総研
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選考理由 外断熱工法は内断熱工法に比し、熱損失を防止、屋内結露の発生を抑止、耐久性を高める、等の利点がある。
さらに外装材と断熱材の間に通気層を設けることにより、室内から発生する水蒸気を断熱部に留めることなく排出し、かつ凍害や熱膨張、反り等のトラブルを軽減できる。
この通気層確保と断熱材の押え及び外装取付下地の部材として、熱伝導率が低い利点を活用したヒートブリッジの減少、耐久性の向上、めっきリードタイムの削減、グリーン調達の観点から、ステンレス角パイプを亜鉛メッキ角パイプの代替として採用し、ステンレスの特性を活かした新しい部材としての用途の拡大に貢献した。 |
使用鋼種:SUH409L |
使用量等:実績累計 124トン |
推薦会社:JFEスチール㈱ |
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作品カテゴリー:モニュメント・オブジェ |
国立国際美術館 エントランスゲート |
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シーザー・ペリ アンドアソシエーツ ジャパン㈱/㈱三菱地所設計/錢高・鴻池・大本特定建設工事共同企業体/日本鉄塔工業㈱/新日本製鐵㈱/東京ステンレス研磨興業㈱
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選考理由 これは、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしたデザインで、構造的には鉄骨造と同等以上の耐力を持ち、素材としての耐久性に優れ、現場での溶接可能なステンレス構造を選定している。
また、「ステンレス鋼管製造」「ヘアライン仕上げ」「曲げ加工」「鋼管切断」「工場溶接」「仮組み」「現場溶接部固定ジグ取り付け」「現場溶接」「溶接部ヘアライン仕上げ」の各工程で匠の技を発揮、ステンレスをより生かす光触媒コーティングを採用している。
美術館のシンボルとなると同時に、地域全体のエントランスゲートとなっており、ステンレスのイメージアップに貢献した。 |
使用鋼種:SUS304A(建築構造用ステンレス鋼財) |
使用量等:約212トン |
推薦会社:ー |
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