概要
水道用ステンレス鋼鋼管継手(JWWA G 116)は、水道用ステンレス鋼鋼管および水道用波状ステンレス鋼管の接合が、現場で簡単・確実にできるよう工夫された継手です。主に屋内配管用に使用するプレス式と地中埋設配管用に使用する伸縮可とう式の2種類があります。材質としてはSUS304(SCS13)とSUS316(SCS14)の2種類があります。それぞれの継手の特長を活かして、用途によって使い分けてください。
適用範囲
JWWA G 115(水道用ステンレス鋼鋼管)およびJWWA G 119(水道用波状ステンレス鋼管)の接合に用いる継手について規定します。
継手の型式
型式 | 接合方法 | 用途(参考) |
伸縮可とう式 | 溝付け用ワンタッチ方式 |
地中埋設配管 (地震、地盤沈下、重車輌の通過など使用環境の厳しい箇所)。 |
溝無し用ワンタッチ方式 | ||
プレス式 | プレス方式 |
屋内配管および地中埋設配管 (可とう性、抜出し阻止力などをそれほど必要としない箇所)。 |
性 能
性能項目 | 性能 | |||||||||||||||||||||||
胴の耐圧性 | 漏れ、その他の異常のないこと。 | |||||||||||||||||||||||
胴の耐漏れ性 | 漏れのないこと。 | |||||||||||||||||||||||
耐圧性 |
漏れ、抜けその他の異常のないこと。 伸縮可とう式は、抜出し量が接合部1箇所当り1mm以下。 |
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耐負圧性 | 吸込みその他の異常のないこと。 | |||||||||||||||||||||||
引抜阻止性 |
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伸縮性(1) | 漏れ、その他の異常のないこと。 | |||||||||||||||||||||||
可とう性(1) | 可とう角2.2˚以上のこと。 | |||||||||||||||||||||||
耐内圧繰返し性 |
漏れ、抜出しその他の異常のないこと。 伸縮可とう式は、抜出し量が接合部1箇所当り1mm以下。 |
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耐振動性 | 漏れ、抜けその他の異常のないこと。 | |||||||||||||||||||||||
浸出性 | 給水装置用:厚生省令第14号に適合すること。 | |||||||||||||||||||||||
水道施設用:厚生省令第15号に適合すること。 |
注:(1)伸縮可とう式に適用する。
標準締付トルク
伸縮可とう式の場合 単位 N・m
呼び径 | 標準締付トルク |
20,25 | 70 |
30,40,50 | 120 |
表示
(1) の記号
(2) 呼び径
(3) 「溝無し用」(溝無し用ワンタッチ方式の場合)
(4) 316の数字(プレス式継手のSUS316およびSCS14の場合)
(5) 製造年(西暦の下2桁)
(6) 製造業者名またはその略号
(7) 給水装置用および水道施設用の共用またはその略号