腐食試験

腐食試験は、管を管継手に接合した状態で、表 に示す条件で試験溶液に浸漬し、管及び管継手の腐食状況を以下の方法で調べる。
 a)試験後の試験片を管継手の縦方向に平行に2 分割して、内面あるいは管と管継手の隙間部のさびの発生状況などを目視によって調べる。試験片の簡単な図を描きこの結果を記録するとともに、1/2~1 倍でカラー写真撮影し、記録する。
 b)試験片を拡大鏡(5~20 倍)で観察し、孔食、隙間腐食などの有無を調べる。
 c)温度、時間を記録する。

表 腐食試験条件

項 目 条 件
試験溶液 JIS K 8150 に規定する塩化ナトリウム(試薬)の特級品を蒸留水または脱イオン水に溶解し、塩化物イオン(Cl-)濃度200±20mg/L に調整する。
試験温度 80±2℃
試験期間 30 日。ただし、試験溶液の交換は、15 日ごとにおこなう。