報告書・レポート欄の「ステンレス鋼鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について」を改訂しました

ステンレス鋼鋼管と異種金属とを接続する場合の絶縁施工について

異種金属の接触によって起こるガルバニック腐食とは一般的に、水等の電解溶液中で電位の異なる二つの金属が接すると、両者の間に電池を形成し、電位の卑な金属がアノード(陽極)となって腐食が助長され、電位の黄な金属がカソード(陰極)となって腐食が抑制されます。アノード側で助長される腐食現象を異種金属接触腐食(ガルバニック腐食)と呼んでいます。
表-1に、腐食の助長、抑制の傾向を知る目安となる、海水中における金属の自然電位の例を示します。ステンレス鋼や銅は比較的貴な電位の金属に属し、これに対して炭素鋼や亜鉛は卑な電位の金属に属します。
従って、電解溶液中でステンレス鋼と卑な金属の炭素鋼を接触させると、電位差が大きくガルバニック電流が生じて、炭素鋼の腐食が助長されることになります。
この現象を判りやすく表示したのが図-1です。(*本文より抜粋)