大分県竹田市

竹田市では、一次側給水管に使用されている鉛管のリプレース作業を推進中です。
従来、ポリエチレン二層管を採用していましたが、今回、新たにステンレス配管システムも採用することになりました。

この背景には、ライフラインとしての信頼性、環境問題、耐久性、ライフサイクルコスト等のステンレス配管システムの優れた特徴を総合的に評価していただいた結果と考えられます。

現在、各地の水道事業体では、
 ○安全で良質な水の供給(地球環境への対応)
 ○給水の安定化
などの問題に直面しています。

そこで、環境上有害または 懸念される特定環境負荷物質を含まないエコマテリアル(例:鉛レス、脱塩ビ、環境ホルモンフリー)を使用することにより環境汚染防止や安全性向上に貢献できるものとして、注目を浴びています。

さらに、リサイクルに適した材料であること、長寿命化 ( 例:高耐食性、高耐震性 ) により、廃棄物の削減や材料使用量の減少が期待でき、エネルギーの削減や資源節約に寄与するもので、配水管路のようなストック型の材料については、大きな意味があるものと考えられます。

また、残留塩素の低減化が期待でき、トリハロメタンの生成抑制や管路腐食の防止にもステンレス配管システムは、効果があることが確認されています。

ステンレス配管採用に向けた竹田市水道課主催による管工事技能士講習会(2002年9月4日)
≪参考資料≫
・モデル配管における水道水中の残留塩素測定調査