ふれあいキューブの外観
屋内配管のステンレス鋼管
埼玉県東部地域の産業の振興と地域住民の活動・交流を促進するための複合拠点施設として、平成23年10月にオープンした東部地域振興ふれあい拠点施設。愛称は「ふれあいキューブ」です。全国初の鉄骨造と木造のハイブリッド構造である建物の特長・形状(キューブ:立方体)が取入れられています。
埼玉県と春日部市との共同事業として、地域の特色や資源を生かした産業の振興に加え、地域住民の活動・交流を促進するための複合拠点施設を春日部市に整備したものです。
省CO2の最先端モデルとしてこれからの公共施設を先導し、緑と人がふれあい、魅力的なまちづくりのシンボルとなる施設を目指しています。 省CO2は木造建築とすることで、建築工事に伴い発生するCO2発生量を大幅に低減するとともに、施設を「炭素の固定源=森」にすることを意図しています。また、施設の空調には井戸水や地中熱、太陽光を利用しており、更に空調に利用した井戸水は景観水路の水源やトイレの洗浄水として無駄無く利用しています。 屋内配管材は埼玉県では省CO2に寄与する材料としてステンレス鋼管を使用しています。「ふれあいキューブ」では給水および井戸水などの配管にステンレス鋼管が使用されています。
ステンレス鋼管は、摩擦損失が少なく、経年劣化が少ないことから在来管に比べてサイズダウンによる軽量化が可能です。このため、躯体への負担が少なく、狭いパイプシャフトや高所作業でも施工性が良いため、工期の短縮を図ることが出来ました。また、経年劣化が少ないことは更新時期を大幅に伸ばすことが可能です。使用水温が常温であれば100年で設定することも可能と言われており、ライフサイクルCO2、ライフサイクルコストの低減に寄与することが期待されています。
所在地 | 埼玉県春日部市南1丁目1番7号 | 建物概要 | 鉄骨造、一部木造6階建て |
竣 工 | 2011年9月 | 面 積 |
敷地5,212.4平方メートル 延床10,529.08平方メートル |