近年、自動車の排出ガス規制は世界各国で厳しさを増しており、特にディーゼルエンジンから排出されるPMやNOxの規制が厳しくなっています。この流れのなか、ターボチャージャーは出力の確保に加え環境負荷に配慮した排出ガスの浄化や燃費向上の役割も加わり、必要不可欠な部品となっています。
そこで、ターボチャージャーのタービンハウジングを板金化することで軽量化を実現するとともに、自動車用触媒の昇温性を飛躍的に改善した新製品「CK−SMiTH」を開発しました。
従来のターボチャージャーは高温の排出ガスを取り込むことから、耐熱性や耐久性の確保のために鋳物部品を用いることが一般的でした。
「CK−SMiTH」は成形が難しい耐熱フェライト系ステンレス鋼板を複雑な形状にプレス成形し、外管と内管の二重構造にすることで、従来の鋳物ハウジングと比較し触媒昇温性能を向上させ、排出ガス浄化性能の向上を実現しています。また板金化することで15%の軽量化も果たし、燃費向上に貢献しています。
「CK−SMiTH」はディーゼルエンジン車向けとしては世界初の製品であり、ステンレスの新たな用途拡大に繋がる商品です。
|