作品カテゴリー:機能性部材
太陽光発電パネル架台
株式会社コマックス
選考理由

 太陽光発電装置のパネル架台は一部でSUS304ステンレスが使われているものの、価格的に高く、これまで普通鋼の塗装鋼板やメッキ鋼板(どぶつけ含む)が主流でした。ただ、普通鋼の塗装鋼板などはメンテナンスの必要があり、また太陽光発電所は日当たりの良い沿岸部に設置されるケースもあり、従来の鉄を使った部材ではさびで劣化しやすいなどの課題がありました。
 こうした状況の中で、パネル架台に、新型二相ステンレス鋼を採用し、普通鋼メッキ鋼板等では厳しいと思われる環境での長期間使用を可能にし、コスト面では架台素材の薄肉化(軽量化)により鋼材使用量を大幅削減。加えて施工作業性のアップ、運賃コストの低減、部品簡素化による部品点数の削減も図られています。また独自加工技術で鋼材コイル材から必要サイズに切断・加工することで材料ロスも最小限に抑えて安価なパネル架台の提供を可能にするなどの対応により、従来ほとんど参入出来なかった太陽光発電のパネル架台の市場にステンレスの普及を画期的に推進しています。

 
使用鋼種:二相鋼ステンレス(21Cr-2Ni-N)
使用量等:1010 kg×455ヶ所
推薦会社:新日鐵住金ステンレス株式会社