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作品カテゴエリー:製品
iPod(アイポッド)
 アップルコンピュータ
選考理由
 これまでの携帯オーディオプレイヤーのボディーには軽量化を目的にプラスティックの採用が主流であった。この携帯オーディオプレイヤーiPodは製品裏蓋にステンレス鋼板を採用したもので、AV業界だけでなく、ステンレス業界においても画期的な事例である。
 また、このiPodはHDD/フラッシュメモリーを搭載した高機能と圧倒的な使いやすさに加え、デザイン性においても幅広い層から支持を受け、世界的な大ヒット商品となっている。
 この一翼を担っているのが高度に鏡面加工が施されたステンレスの光沢であり、高級感と剛性感、さらには洗練されたファッション性を醸しだし、消費者に強いインパクトを与えている。このiPodの発売によってステンレスの光沢を持ち歩くというトレンドが創造された。
 素材面においても、良好な光沢を得るために鏡面研磨性に優れたステンレス鋼が採用されるとともに、新潟・燕地区における鏡面研磨技術は日本の“物づくり”技術復権のシンボルとしてマスコミにも取上げられ、大きな反響を得ている。
 このように世界中で話題になっている製品の素材としてステンレスが採用されることにより、ステンレスのイメージアップはもとより、今後、他の商品への展開が充分に期待できる作品である。
使用鋼種:SUS 304
使用量等:約85g/台
推薦会社:日新製鋼
 
 
   
作品カテゴリー:建材・土木部材
理研ビタミン株式会社千葉工場 ステンレス床の直貼工法
理研ビタミン梶^ナスエンジニアリング梶^ナス物産
選考理由
 食品工場の床は優れた耐食性、耐熱性、耐久性が要求される部位である。
 ステンレス製のフラットな床は歩行時に滑りやすいことから、従来、ステンレス製縞鋼板が使用されてきたが、清掃性や排水性が悪いなどの欠点があった。
 これらの欠点を改良するHACCP対応施設の床材として、清掃性、排水性がよく、また滑りにくいことから、丸形の凸部を持つ床鋼板(ナス・ポルカプレート)が開発され、食品、薬品工場などの床に幅広く採用され、ステンレスの需要拡大に貢献している。
 応募された物件は、理研ビタミン千葉工場の食品製造工場の床に使用された例で、ナス・ポルカプレートの板厚3mmを使用し、全溶接コンクリート直貼工法で施工したものである。
使用鋼種:SUS 304
使用量等:4,200s
推薦会社:日本冶金工業
カテゴリー:建材・土木部材
中部国際空港旅客ターミナルビル
ダブル折板型ステンレス製金属屋根
中部国際空港
選考理由
中部国際空港は、海上に位置する立地条件から塩害に対する耐銹性が要求されるため、旅客ターミナルビルの屋根材として、SUS316以上の孔食指数を持ち、防眩加工を施した、耐候性と断熱性に優れた高耐食フェライトステンレス鋼が採用されている。
 大屋根は現地成形による工法で長手方向にジョイント・レスとし、ウイングでは地組み成形による工法で、1枚の板を2度ラジアン加工を施して短辺方向はジョイント・レスとしている。施工に先立ち、原寸大モックアップを製作し、ラジアン加工部の施工性と軒樋の性能を確認している。
 この金属屋根は、ステンレス素材の持つ美しさ、強靭性、耐候性を生かし、またデザイン性にも優れているため、中部圏の空の玄関口として相応しい建築物であり、高耐食フェライトステンレス鋼の建材としての可能性を広げた。
使用鋼種:SUS 445J2
使用量等:751トン
推薦会社:日本金属工業
   
作品カテゴリー:建材・土木部材
日本橋三井タワー
三井不動産梶^シーザー・ペリ アンド アソシエーツ ジャパン/鞄本設計/鹿島建設
選考理由
日本橋三井タワーは、日本の近代建築を代表する建築物が数多く残る東京・日本橋において、歴史的建造物の保存と、地域の活性化としての開発の両立を目指した延床面積約13万uに及ぶ高さ約195mの超高層ビルであり、東京都の「重要文化財保存型特定街区制度」の第一号適用物件となっている。
 タワーは、外装を花崗岩打込みPC、ステンレスサッシ、ステンレス製コーニス等で構成した最先端の建物で、列柱の回廊を配することにより、歴史的建物とも調和した都市景観を生み出している。
 外部に面するステンレス材料は、美観の維持、耐久性の向上を目的として、SUS445J1が採用され、内装のステンレスの表面仕上げは光沢を押えるマット調の特殊HL仕上げで統一しており、建材としてのステンレスの重要性を高めた建築物である。
使用鋼種:SUS 445J1, SUS 304
使用量等:180トン
推薦会社:日新製鋼
作品カテゴリー:建材・土木部材
醤油諸味貯蔵用タンク
長工醤油味噌協同組合
 
選考理由
 食品業界では、消費者の食の安全への関心が高まるなか、HACCPへの対応等製品の安全性の維持、向上を図るため様々な対応が求められている。
 本醤油タンクは、他素材既設タンク(コンクリート、FRP、エポキシライニング)の弱点である耐久性、耐震性、メンテナンス性を向上させるため、オールステンレス製タンクとしてリプレース、設置されたものである。内装タンクは高塩素環境で優れた耐食性を発揮するスーパーステンレスを採用、ジャケット部にはSUS304、外装は意匠性を高めたフェライト系カラーステンレスを用いており、各種ステンレス鋼をそれぞれの機能、特徴を生かして使い分けている。
 「食の安全」への消費者の強いニーズを的確に捉え、かつ耐震性・耐久性・意匠性の面からも優れたステンレスの特性を有効に活用し、醤油業界のイメージアップとステンレスのPRに寄与した好事例である。
使用鋼種:SUS 430J1L, SUS 304,SUS312L
使用量等:240トン
推薦会社:新日鐵住金ステンレス
 
作品カテゴリー:製品
「SOSラダー」
日本金属梶@
 
選考理由
平成13年の歌舞伎町の雑居ビル火災から消防法が大幅改正され、特定一階段等防火対象物(雑居ビル)への避難はしご設置が義務化された。以降、避難器具開発において、国は日本消防検定協会に委員会を設け、新たな技術開発に係わる特例基準が作られた。
 「SOSラダー」は、この日本消防検査協会の国家検定(総務大臣認定)を取得し、平成17年9月より販売化している。
 この金属製避難はしごはビルの外装面に設置されることから、耐久性はもとより意匠性・機能性・強度を要求されることよりSUS304を使用しており、機能部の滑車やワイヤーに至る部品までステンレスで構成されている。 
 既存防火対象物の遡及適用が原則として平成18年9月31日までとされており、今後の需要拡大に大きく貢献することが期待される製品である。
使用鋼種:SUS 304
使用量等:150〜380kg
推薦会社:ー
作品カテゴリー:製品
システムキッチン用ステンレスシンク「スーパーサイレントe-シンク」
クリナップ
 
選考理由
 このキッチンシンクは、現代のライフスタイルに根ざした多様なニーズへの回答として、高度な加工技術を駆使した排水口一体プレス成形と底部のエンボスパターン加工、表面機能を飛躍的に高めるセラミックコーティング技術、音と振動を抑えるための複合材料技術などが結集され、具現化された高機能製品となっている。
 キッチンシンクという、ステンレスの象徴的製品をベースに、「疵付かない」「汚れない」「静か」という、新たな機能を高次元で実現したこの製品は、新規性という意味でも、またステンレスの一段の普及発展への貢献という面でも、大変価値の高い製品である。
使用鋼種:SUS 304J1相当
使用量等:約7s/台
推薦会社:新日鐵住金ステンレス
作品カテゴリー:製品
フェライト系ステンレス鋼システムキッチン異型シンク
タカラスタンダード梶@
 
選考理由
 従来、家庭用シンクの素材は、耐食性ではSUS430で十分であるが、伸びが比較的低くプレス成型の自由度が小さいことから、オーステナイト系ステンレス鋼を使用する場合が多い。
 これに対し本作品は、製品形状に適した材料の選定とプレス加工条件の検討から、特に異型形状部の絞り加工時の材料の流れ込み条件を最適化することにより“フェライト系”ステンレス鋼での異型シンク成形を実現した。
 この異型シンクは、成形技術と材料との組合せにより複雑な形状の加工が可能となることを示した作品である。コストパフォーマンスの高いフェライト系ステンレス鋼の特性を十分に活用して、諸々の問題を解決して、異型シンクの成型に成功、量産化に至ったものであり、フェライト系ステンレス鋼の用途拡大に大きく貢献した。
使用鋼種:SUS 430
使用量等:6.7kg/台
推薦会社:JFEスチール
作品カテゴリー:製品
ステンレス製IH土鍋「うたげ」
潟tジノス 
 
選考理由
 その安全性や利便性から、今後ますますの発展が期待されるIHクッキングヒーター。しかし、その構造から、アルミ鍋・銅鍋・耐熱ガラス鍋・土鍋等は使用できなかった。
 そこで、一家団欒を演出する日本古来の土鍋に着目し、ステンレス鋼に特殊な塗装を施すことにより、IHでの使用を可能にした土鍋が開発され、販売に至っている。
 この土鍋は、IHでの加熱時に熱膨張の均一化を図る目的で、SUS430J1Lというステンレス鋼を単層の鍋に使用し、鍋の内部の暖かさを長時間保持することが可能となっている。
 ステンレス鋼に特殊な塗装を施し、土鍋に見せるという斬新なアイデアはステンレス鋼のイメージアップを図るとともに、新規の需要開拓に限りない可能性を提起している。
使用鋼種:SUS 430J1L
使用量等:平均2.4s/個
推薦会社:新日鐵住金ステンレス
作品カテゴリー:機能性部材
バルブシート
葛、伸 
 
選考理由
 本部品は複雑な形状をしていることから、従来は真鍮の切削でしか製造できなかった。冷間鍛造による試作もSUS304にて試みられたが、部品の寸法精度や量産製造を実現することは出来なかった。
 そこで、オーステナイト系ステンレス鋼板の中で最も軟質で加工硬化の低い極軟質ステンレス鋼板を適用したところ、冷間鍛造による製造に成功した。
 ステンレス鋼板の冷間鍛造へ材料および加工方法を変更することにより、@歩留向上による材料費削減と加工時間の短縮により部品コストを従来の1/3に削減。A切削から連続プレス化による加工寸法の精度向上による品質の安定。B材質変更による組立後の空調機バルブの熱効率向上による省エネ貢献。等多くのメリットがあり、難易度の高い異型形状を冷間鍛造加工で実現するには加工技術と素材技術の相乗効果が必要で、本事例はその好例である。
使用鋼種:SUS XM7改良鋼
使用量等:60g/個
推薦会社:日新製鋼

作品カテゴリー:モニュニュメント・オブジェ
「国際ベートーヴェン・ピアノコンクール」トロフィー
潟Xチール
選考理由
ドイツ・ボン市のベートーヴェンホールで開催された、第1回「国際ベートーヴェン・ピアノコンクール」の優勝者ならびに入賞者にトロフィーを寄贈するために製作されたものである。
 「ベートーヴェン」と理解できるような造形をモチーフにし、ステンレス材を使用して、その輝きと重厚感のある美しさが表現されている。
ベートーヴェンの顔をデフォルメするにあたり、極厚板45mmのステンレス鋼をワイヤーカットで切り抜き、外面R、面取り加工を行い、鏡面研磨が施されている。
 世界的なコンクールに提供することにより、ステンレス素材による芸術品としての認識を深め、多大な感動を与え、主催者側からも絶賛を得ている。
 ステンレス製の芸術作品を通じて国際社会に貢献した功績を高く評価した。
使用鋼種:SUS304
使用量等:約5s/一作品
推薦会社:−
 

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